受験者(114):男性 ← BACK   NEXT →


(「コンコン(ドアをたたく。私の前の受験者の方がやったのをまねた。)」)
(ドアを開けて)May I come in?

B: Please.

(室内に入って着席する。受験票の確認が必要かと思って自分の上着胸ポケットから受験票を出そうとすると)

B:「(日本語で)受験票は結構ですよ(と笑顔で言われた)。」

I see.

B: What’s your name?

My name is ○○○.

B: Where do you live?

I live in the middle of Chiba Prefecture, near the Tokyo Aqua Line.(ABともにうなずく。)

B: Oh, I see.

A: Then I’ll ask you some questions. (この後確か以下のような趣旨でコメントを聞かされたと思う)You can answer each time I give you a question.

All right.

A: What is “hachimaki”?

“Hachimaki”is a traditional Japanese headband. People usually wear hachimaki and play....give a loud voice, and play. As you may know, people... with hachimaki... cheer up players of soccer World Cup.

(後半の文はほとんど文法事項もおかしくなって、上記の文と同じ言い方ができたとは言い難い。B試験官
の絶えず笑顔で示される相づちに助けてもらって何とか文章を言い終えたという感じです。)

A: What is “nabe”?

“Nabe”is traditional Japanese pot.  We usually cook many food in nabe and eat. (ここでもっとコメントを足さなければと感じて続ける。)In addition, we get together with colleagues at nabe, and eat in group, enjoy eating.

(本当はナベ料理についてもっと説明すれば良かったと思ったが、とっさのことで頭がそこまで回らなかった。いずれにしてもこの2本目の文章説明をしている最中、A,Bの2人とも私のコメントからナベ料理を連想したようで、表情が一層ほころんできたのが見て取れた。)

B: I hear that many Japanese workers have overtime work compared to people in foreign countries.  Why do Japanese people work overtime?

There are some reasons. First, owing to the recession, we have to work more for more money to make both ends meet, making a living for children and...their wife(単数複数メチャクチャ). In addition(Secondlyと言ったかも知れない), overtime work is important for workers to get in touch with their colleague...to go to play, drink.

(最後の方になると記憶に自身がない。ただ後半の文を述べている最中「colleagueとのつきあい」と言う意味を「A」は気づいてくれたようで、その時点でニッコリ笑ってくれた。それに答えてこちらも笑いを返すようにした。)

A: Today in Japan, international marriage is increasing. Many Japanese like getting married to foreigners. Why?

Oh, good question!

(私は左の小指を立ててこう言った。少しわざとらしいリアクションだったと思うが、パフォーマンスとしては良いだろうと思っていたし、面接官の経験が豊富な知人のネイティブからも勧められていたもの。効果は想像したよりも良かったようで、AB2人からは驚きとともに笑い声を交えた一層の笑顔が見て取れました。)

First, most Japanese respect foreign things and foreign people. From the ancient times Japanese assimilated foreign things into Japan, for example, Buddhism and Confucianism. Most Japanese are very good at assimilating foreign culture into themselves since ancient times. So they can easily get married to foreign people.
Secondly, (ちょっと沈黙が数秒。その後ボソッとつぶやく風に言う。)between ourselves,(このコメントにABとも再び驚きつつも笑い声を発する。特にAは私の発言が意外そうな感じに見えましたが、あくまでも好意的な印象。そして続けて)most Japanese people are Nosy Pokers.(このコメントに再び笑いが漏れる。私も彼らの笑いに釣られて結構調子に乗って笑いを返している。)They are curious about new things, strange things. They are eager to get such things! So they easily like foreign things including foreign people.(ABから再び笑い)

(この間、と言うよりインタビュー全体にわたってハンドジェスチャーはずいぶん大きくマメに行っていたと記憶する。事前にさほど意識していなかったが、本番になると自然にそういう大きなアクションをするようになれた。おそらくこういう和やかなムードを努力して作ってみた結果、そのようなジェスチャーも自然に出て来たものだと思います。また、この紙面に記載した英文の他にも実際のインタビューではもっと多くの英語をしゃべったはずだと記憶しますが、どうしても定かなところではないと言うのも事実です。そのため確かに言ったはずだと自身のあるものとともに、事後の推定でおそらくこう言ったはずという感触のあるものを中心に記載しています。)

A: What do you think of Mr.Koizumi’s ×××?

(上記の質問に心中で「あれっ?」と思った瞬間。この質問で実は5個目であり、通常質問数は多くても4個止まりとくくっていたからです。ただ、これまで自分なりにスピーチ訓練を毎日続けていたお陰で準備のない質問の連続などにもいささか自身があったので、大変なことになったという感じはそれほどありませんでした。しかし上の英文中「×××」とした箇所の単語(一語)はどういう単語であるのか全く理解できず、今回のインタビューの中で最も対応に苦しんだ問題でした。結果としてはこの単語「×××」というのはインタビュー後でさえも解らず終いでした。数秒の沈黙が流れ、私は凍りつく思いでした。)

(この後相手の口調に合わせて私は)
「×××?」(と問いただしてみます。相手の「×××」の発音をまねて聞き直したものですが、私自身その単語「×××」が何であるのか不明でした。)

A: Yes.(これでもうこの単語は解らずじまいになった!)

(またも沈黙数秒間。ABともに顔つきがだんだんシビアになってきているのが解り、これはまずいと思った私は)

That’s a little difficult question…….(とゆっくりと言う。これに続けて)Are you referring to his policy?

(逆に相手の質問内容を固定して限定する事を目指して聞き返す。ABともに当初の和やかな雰囲気は消え失せており、完全に恬淡とした事務的な表情に変わっているようだった。特にBはそれに加えてどうやら私がこの「×××」を解しかねているのに気づいたようで、心配そうな表情をしているようにも感じた。)

A: Yes.(私に聞き返された後やや沈黙があって静かにこう答えた。)

(この2次試験の前に私はずいぶん自分なりにスピーチ訓練を自己に課したが、その中で心に決めていたことは「どんな質問をされても中途半端な短い答えをせずに、必ず食い下がって数フレーズ解答する」と言うことであった。しゃべらずに過ごすことが最悪の展開であると肝に銘じていたためである。
また、実際昨年は3問出題されたがそのいずれも準備が無く、結局第2,3問はそれぞれ短いワンフレーズの解答をするのがやっとであり、息切れとなってしまってそれが敗因だと考えていた事もある。
ただ本問のような展開については、こういう場面もあるかも知れないと想像していたとは言え、こうもまざまざと土壇場で起こるとは思っても見なかった。しかしここでいつも行っていた「食い下がり訓練」が功を奏したようで、上記に続く私の解答は以下のようになった。無我夢中であり、英文も定かではないため、この解答に限っては確実にしゃべったと記憶する英文のみを英語で掲載し、それ以外の部分については日本語で補完することにします。ただし無我夢中とは言え、この質問の答えは5問のうちで長さや内容とも最も充実したものと記憶しています。もちろん文法ミスは相変わらずなのですが。)

I support his policy.  He is my favorite, because most of his activities lead to patriotism. To be sure Japanese people had a hard time, but participated in the war at the risk of their lives for our future! 私は彼らを尊敬する。
(両手を大きく左右に広げて)Japanese history is very long. (Aがうなずいてくれる。)私たちの祖先は大変な努力をしているのであり、今日の私たちは彼らに基礎を置いている。私たちは彼らの努力を忘れてはならない。Today unfortunately education have problem with history. Many people ignore Japanese history, but history is very important. I think more Japanese people should learn Japanese history.小泉首相の行動はそのような事と関連している。including what you said.

(Aは私がこう解答をしゃべっている最中よくうなずきを返してくれているようだったが、Bの方は心配そうな様子が残っている雰囲気だった。しかしこの解答をしゃべり終えた後、Aは次のように評価をしてくれた。)

A: Excellent…test is over. You are excellent.

(にこやかに言ってくれた。この2つの「excellent」心底ホッとし、同時に「やった!」と嬉しさがこみ上げて来た。)

Thank you very much ! Thank you very much !

(本当に嬉しくて勢いよく礼を述べる。この後立ち上がって部屋から退出。)

A: Good bye.
(にこやかにこう言う。前回では言われなかった最後の挨拶であり、上記の「Excellent.」とともに良い兆候だと確信したい。)

Good bye.

(私も挨拶をこう返す。Aとにこやかに笑顔を交わして退出した。)

(あとがきとして−蛇足ながら前回一回2次で失敗しているので、今回は敗者復活と言うことで何が是正課題かを考えることから始まりました。スピーチのテクニックもさることながら種々様々に考えを巡らしたものと回想しますが、何と言ってもそのような細かなテクニックを別として悔いの無いような堂々とした2次面接を過ごせたらいいかな、というのが理想としてイメージされるようになりました。もっと平たく表現すれば「吹っ切れる」とでも言いましょうか。笑いを交えてスピーチしやすい状況をこしらえ、その上でプラスアルファとして思っていることをしゃべることが出来たら良いだろう、という事になると思います。面接中確かに直面した恐るべき窮地もありますが、「後で悔いることの無いようにしたい!」「決断実行我にあり!」と勇気を振り絞って賭けに出たのが功を奏したと感じます。もちろん難点は枚挙にいとまが無い程であると自戒しなくてはなりませんが、このような公式の面接であっても、いやそのような中だからこそ「Excellent.」と相手に評価してもらえる機会に恵まれたのは感謝すべきであり、自分にとっては宝と受けとめています。)



 
 
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