受験者( 06 ):女性

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試験官

<試験官A>

日本人女性:50代〜60代に見えました。ショートヘアでとても温厚な笑顔の方でした。最初に名前と住所の質問をされ、その後は黙って、にこやかに面接の様子を見ていらっしゃいました。

<試験官B>

金髪の外国人女性:20代に見えました。髪型はボブ、英語はアメリカ英語でした。2問目から5問目までの質問を担当されていました。フレンドリーな感じで、よくうなずいて質問をされていました。面接中は終始足を組み、貧乏ゆすりをしていたので、面接の途中から気になってしまいました。少し気が削がれる感じでした。日本語のフレーズを読むとき、読みづらそうでした。

質疑応答

(軽くノックをして引き戸を開ける。入室。)

(ほぼ同時に)Good Morning.

Good Morning.

(荷物を置く机がドアから3〜4歩前にあるのが目に入ったが、つかつかとそのまま入室してよいかどうか少し戸惑っていると、Aが発言しました。)

Please put your bag on that table and have a sheet.

Ok, thank you.(OKって言うなって言われてたっけ・・・。まぁいいか。とりあえず荷物を置き、座る。自分の前の机に前の人が置き忘れて名札が置いてある。自分もその次に並べて置いてみる。A が前の人の名札の置き忘れに気付き、ドアの外で待つスタッフにその名札を渡しに行った。戻って着席。)

Please tell me your name.

My Name is ........

Where do you live?

I live in ........ Ward, ........

I'm going to ask you several questions, OK?

Yes, please.

Please tell me what the advantage of Japanese wooden structure is.

(まったく予想外の問題がいきなりきた。落ち着くために窓の外の見やりながら、少し間をあけ、)Let me see.... I'm thinking about what the advantage of wooden structure is. It might be that one(と、いいつつもどう説明していいか焦る。)Japan has earthquakes because Japan is located on the boundaries of tectonic plates,(この説明で言いえているのかとても怪しい、でもなんとかつなげねば。)So Japan has a lot of earthquakes. In order to resist earthquakes(shakeの方が適切だったのかも・・・・), the architecture in Japan needs to have some tolerance.(今思うと、suppleness and flexibilityなどとすべきだった). Many traditional wooden structures of Japan were built without using nails, so they are flexible and shake with the tremor when an earthquake occurs. That way, it is hard to be broken.

Do they ...?(どのように表現されたかはっきり覚えていませんが、揺れと一緒に動くのね?という確認でした。横揺れを身振りで示しながら。)

Yes. That's right.(そう、そんな感じ、と言わんばかりに、私は大きく頷きました。Toleranceという単語しか頭に浮かんでこなかったので、他に言い換える余裕がなく、これで通じてくれ!と念を送る感じでBの目を見る。)

How about the modern one? Are they made of wood, too?

No, they are not made only of wood but they use the same ethic(method というはずが、間違えてしまった。)as the one for the wooden structures that are quake-resistant.

Do you live in a wooden structure, or a modern one?

I live in a modern one.

Have you experienced earthquakes recently?

No, .... I haven't experienced earthquakes recently. I almost forgot about earthquakes.(ここでA, Bともに一同笑いが出る。)

Now, I would like to ask you about a Japanese Prime Minister.(靖国参拝の話かと思い、体を少し前に傾けて質問に集中する。)How is a Japanese Prime Minister elected?

(ええーっと、一般常識テキストのどのあたりに書いてあったっけ。しかもどこから どう説明したらいいの??麻生さんの批判ばかり頭に浮かんでしまう。とりあえず、沈黙はまずい。質問を復唱しながら時間を稼ぐことに。)A Japanese Prime Minister is elected by referendum ...(ち、違う、この言葉は適切じゃない!と思った瞬間、Bから笑顔がさっと消えた。本当にピンチかも。あわてて言い換える。)Elected by the representatives who are elected by Japanese people. Japan is divided into 11(11選挙区だったか13選挙区だったかうろ覚え。しまった・・・数字を言うべきではなかった。)constituencies.(説明もかなり怪しくなってくる。気持ちが焦るのが自分でもわかるが、笑顔が引きつらないようにA, Bの顔を交互に見ながらなんとか話を続ける。)The representatives from each constituency elect a Japanese Prime Minister.(Bも笑顔に戻り、うなずいて回答を聞いてくれてはいるが、この回答については自分でもかなり危ない橋を渡っていると思った。)

In the Edo Period, there was a "San-Kin-Koutai"(少しつかえていました。言いづらそうでした。)system. Why that system was introduced?(なぜ参勤交代は導入されたのか、という質問だったが、introduced か、used か忘れました。)

It was because ...(大名たちの経済力を抑えるために導入されたシステムだということを説明したい。)to reduce the economic power of feudal lords in distant domains, the Edo military government, the Tokugawa clan, used the "San-Kin-Koutai" system. This was to keep their power low, and this was to get rid of their power of trading and controling their land. Travelling to Edo necessitated them to use a lot of money and people.(説明がしどろもどろになるにつれて、A,Bを交互に見ながらなんとか話す。自分の笑顔が引きつりそうで怖いので、なんとか頷いているA, Bを少しでも見ておきたい気持ちが沸く。幸い2人ともとてもしっかりこちらを見てくれ、頷いてくれていたので少し、安心する。)

Why do Japanese eat sea bream on happy occasions?

Yes, well, actually we eat sea bream on happy occasions(あ〜、そうね〜、そんないい習慣が日本にあったわ。懐かしい〜、と思いながら話し始めと、自然に自分が笑顔になり、3人の間に笑いが起きる。恐らく私の声のトーンが少し高くなったので、そのような安堵感がA, Bにも伝わったのではないかと思います。)The reason we eat sea bream is that sea bream is called "TAI" in Japanese. Happy occasions are described in Japanese as "MEDETAI." The "TAI" is a sound common in these two words. It is because of this association that we eat sea bream on happy occasions.

On what kind of happy occasions do you eat sea bream?

Well, on such occasions as the New Year Holiday, the celebration of growth of children, also the birth of their children, and wedding ceremonies, we eat sea bream.

Do you eat them raw?

It depends. If you want to eat them raw, you can do so.(a slice of ...とどこかで 付け加えるべきだったようにも思う。)Or if you want to appreciate the figure of a whole fish, it's grilled with a lot of salt sprinkled on it.(ここで身振りをする。鯛の尾っぽが右側にあるような感じで・・・)and grilled beautifully.(Bもよく頷いてこの説明を聞いてくれていた。)

Do you like it?

Yes, I like it because it's tasty.(赤い鯛の姿焼きを思い浮かべながら、なんだかめでたい気分になってきた。自然に自分が笑顔になる。ここでもまた3人で笑いが出る。)

This is the end of the test. It's very short but it's finished.

(一瞬きょとんとしてしまい、Aの方を見る。やはり笑顔で頷いている。本当にこれで終わり?という感じが顔に出てしまった。)Well, thank you for your time.

Have a nice day.

You, too. Have a nice day. Thank you.

Thank you.(荷物と名札を取って、引き戸を開け閉めする際に再度頭を下げ、Thank you. 小さく、「ありがとうございました。」と言って退室。)

受験の感想

「えー、短かった。こ、これで本当に判断されてしまうの???」面接を受けた教室で最初に思った感想です。質問は、どれもまったくもって想定外のものばかりでした。回答がとても危うい感じになってしまいました。それでなくても、政治経済の問題、時事問題、武道、娯楽などについて、自分の弱点だと思っていました。前日までニュースやyoutubeを見て、即答をする練習、将棋について説明する練習をしていたのですが、「弱点である」という焦りは当日までどうしてもぬぐえませんでした。その焦りが回答の仕方や話し方、スピード、声のトーン、話す速度に出てしまったと思います。おなかから声を出すように、ゆっくり話すようにしようと心がけていたつもりが、面接室に入った瞬間にすぽーんと、抜けました。緊張のあまり、笑顔が張りついていたのではないかと心配です。
前日、自己暗示というか、緊張しても笑顔を自然に作れるように、エステに行きました。大丈夫、笑顔はこわばらない、目はちゃんと笑っている、と自分に暗示をかけて面接に臨みました。もう面接中は話す内容うんぬんより、相手に親しみを持ってもらえるような態度を取る、その一点しかどんどん考えられなくなっていました。

ハローの講師、授業内容、教材、その他(メルマガ、ホームページ)についての感想

2007年12月からの1年間阿佐ヶ谷校で大変、お世話になりました。本当に通えるとは思ってもいなかったし、自分が国試を受験するなんて、思っていなかった現実です。英語が好きでずっと人生勉強をしていこうと10代の頃から思ってはいましたが、行動に移して資格を取ることはなんとなく自分にとって高すぎる壁だったのです。しかし何かのご縁でハローに通学することが叶いました。

この1年、そのやっと通えた、やっと本当に学びたいこと(=日本)を正面から学べるという喜びに浸って日々努力をしていたと思います。毎日が有難い日々に変わりました。もちろんオリエンテーションでいただいた教材の束、高度な授業内容には現実を見、サイトやメルマガの情報の速さは一個人では到底こなしきれない、追えない嵐にのまれました。(笑)一次試験結果速報のときは鳥肌が立ちました。分刻みで他の受験生の様子まで手に取るように見えたのは、恐ろしいくらいでした。臨場感たっぷりでした。

今思えば、完全にスケジューリンクされていたからこそ、厳選された教材であったからこそ、自分は勉強にのみ没頭できたのだと思います。願書の提出についてもまったく心配することなくすべてお任せできたことも、とても感謝しています。授業は、年明けあたりからすでについていけないと思い、何度も挫折しそうになりました。英語はあまりに自分には難しく思え、正直一度も予習ができなかったのです。だからこそ、解説は覚えるまで聞こうと決め、なんとか授業に参加し、何度もインターネット配信で復習をしました。日本人なのに、自分も知らないことが多くありすぎて、面白くもあり、ショックでもありました。希薄な日本人気質、物事に無関心である自分を発見したのも通学中でした(笑)。それに、好きだった英語が全く読めない挫折感を味わっていたので、授業に行くのが辛い期間がずいぶん続きました。それに焦りもずいぶん感じました。個人的なことを申せば、夏に転職もしたので、夏〜秋は多忙を極めていました。

改めて振り返ってみれば、勉強に専念できる環境を作ってもらえていたのだと思います。生活環境が変わっても、好きな音楽も楽団を退団せずに平行して続けることができたのも、ハローのお陰です。それもこれも没頭できる勉強の時間を与えてもらえたからだと思います。

合否はもちろん気になります。でも、もう自分はやることはやった達成感で満足です。大人になって受験生に身を投じることは躊躇しましたし、仕事をしながら通学することの負担は思った以上に大きかったです。こなせない予習、覚えた傍らから忘れていく単語(本当にそうなのです・・・)、しかし、忘却曲線の話、記憶を定着させることが大事、忘れたらまたやればいいんです、などなど、受験生には有難い教えをたくさん享受いたしました。ハローでの受験生生活は勉強もそうですが、自分が好きなことをすることに対する責任や、思いなどを再確認させてくれた時期でもありました。自分でもわかるくらいに内面を成長させていただきました。大人になって成長させてもらえる環境というのは本当に有難いです。これから目指す通訳ガイドという存在が、常に成長できる環境下にある仕事なのかもかもしれません。教材はこれからはバイブルになりますし、何度も繰り返し記憶の定着に見返します。本当に感謝しています。有り難うございました。

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