
外国語を使う仕事は、通訳、翻訳をはじめとして様々な種類があるが、大きくまとめてみると下記のようになる。
現在、日本には中途半端に英語のできる人(英検準1級レベル)は企業の内外に溢れているが、本当の英語力のある人というのは、意外に少ないものである。企業(他人)がお金を払って英語プロを雇うということは、当然、その人に特別高い英語能力を期待しているからであり、中途半端な英語力しかない人はすぐに追い返されてしまう。どこの業界でも同じだが、プロの世界というものは誠に厳しいものである。
英語を使う仕事は、前記のように様々であり、おのずから難易度も異なる。しかし、いやしくも英語プロとして仕事をしてゆきたいと思う人は「最低でも通訳案内士試験の資格がなければ全く話にならない」と心得るべきである。
そのような資格を得ただけではまだ不十分で、その後、数年の経験と修練を積み自分の専門性を高め、それで初めて自他ともに認める英語プロになりうるのである。
その意味で、通訳案内士資格は英語プロへの[第一関門=登竜門]ということができる。
通訳案内士試験というと、仕事は「外国人観光客の観光通訳ガイド」をすぐに思い浮かべると思うが、通訳案内士資格保持者の仕事は、下記の三つの仕事にほぼ等分されている。下記を含めて二つ以上の仕事を兼ねる人が多いのが実情である
国際協力機構(JICA)が政府開発援助(ODA)の一環として開発途上国(アジア、アフリカ、中南米、中近東等)から研修員を受け入れて実施する技術研修のコースに配置されて、研修現場の管理、研修受入機関との連絡調整、講義用テキストの作成、研修旅行の手配・同行、日本滞在期間中の通訳、研修員の健康管理、茶道や生け花の紹介、パーティの開催など、研修にかかわるすべてのケアをまかされるコーディネーターの仕事である。来日した研修員にとって滞日期間中を通じ最も身近な存在となるので、日本に対する印象と理解を大きく左右する重要な役割を担っている。
財団法人日本国際協力センター(JICE)に、約1,500名の登録者がいる。
外務省、国際交流基金などの政府機関が招聘する外国人の通訳、随行ガイドの仕事である。毎年約4,000名の招聘客が来日しており、招聘客は、各国のオピニオンリーダー、報道関係者、中堅指導者、文化人などで、現在活躍中の人のみならず、将来有望な人も含まれている。通訳も随行ガイドも、語学力だけではなく、日本代表として相応しい人物であることが求められる。女性の就業者が圧倒的に多く、 VIP(重要人物)の接遇には、年配のベテラン通訳(ガイド)が指名される。
季節に関係なく、年間を通じて仕事がある。